2013年04月29日

No.10 蜂(´-`)矢さん 「iPhone 4S」

iPhone4s.jpg

「携帯電話のカメラ? ハハッ! とか思ってませんか?」
私は思ってますね。ええ。

「カメラ持ち歩いてますか? 常に身に着けてますか?」
まー、GR digitalやContax T3をカバンに入れてたりするぐらいですかね。でも取り出すの面倒くさいし。

「撮った写真をプリントしてしてますか? ネットにアップしてますか?」
ほとんどハードディスクに眠ってるかな。

「一眼レフとか使い始めて写真が下手になったと思いませんか? 高画質なセンサ、高性能レンズに頼りきってませんか?」
うーん・・・

「最後に聞きます、去年最も触ったカメラは何ですか?」
みなまで言うな

というわけでここ最近は人から「お勧めのカメラない?」って聞かれたらこのカメラをお勧めしてます。オヌヌメしてます。
いいカメラです。
単焦点です。明るさいじれません。シャッター音うるさいです。
しかしなかなか解像度も高い。ボケもきれい。寄ることもできる。色作りもよいじゃないか。

主にInstagramというアプリで写真を撮っているのですが、撮ったらネットに捨てる感覚。iPhoneの中には残さない。
出したらもう俺のもんじゃねえよ、好きにしろ、なMAD屋のこんちくしょうな性根。
いいじゃないですか。
それでも撮るときは簡単に撮影できないから、あーでもない、こーでもないと構図とか明るさとか(明るさの中心になりそうな場所を触れてやるのだ)をいろいろ考えて撮ってます。
一眼レフとかだと速写性を求めちゃうので、立ち止まって撮らないんですよね。
iPhoneを持っていると、両足を大地にふんばって被写体とカメラと自分が正対して、これぞ正しく写真を撮っているんだ、と思えてきます。
使ったことないけどビューカメラとか使うとこんな感じなんでしょうかね。

写真が撮れたらなんでもいいや、携帯でいいや、という気持ちもあります。
でも何も考えてないわけじゃなく、考えた末がここにたどり着いたという。
D800を肩からぶらさげててるのにiPhoneメインで写真を撮りまくる日なんてのもあるんです。
D800を持ってるのに、という接続詞は順当じゃないくらい、それほどいいカメラです。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm18924144
動画だって作れちゃうし。


春香 iPhone 4S
Illust:なかな
posted by なかなP at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | Pと「このカメラ」

2013年03月03日

No.09 ぐうりんだいD 「PENTAX Optio LS465」

Pentax LS465

PではなくDなどと名乗ってる者ですが。

デジカメを買った理由ですが、ずばり「DSの直撮りをしたかったから」です(笑)
一度、765_16Pの動画(sm7745471)を参考に携帯電話で撮ってみたのですが綺麗に撮れなくて、
かといって直撮りの為だけにカメラ買うのもなぁ……などとその時は考えていたのですが。

そうこうしているうちにPと「このカメラ」の連載が始まって
支援動画のColorful PENTAX(sm19566448)を見て

何気なくペンタックスの大百科記事を開いて
関連商品の項目でLS465に出会ったのです。

5000円台で1600万画素、1cmマクロ、 1280×720で約30fpsのHD動画撮影可能。

素人ながら、これはもう買うしかないと思いましたね(笑)

使ってみた結果ですが、DSの撮影に関して言えば「大当たり」でした。
以前携帯で撮った時よりも断然綺麗。
マニュアルフォーカスこそ無いものの、動画撮影開始時にピントが固定される為
撮影ボタンを押してからカメラと被写体の距離を変える事でピントずらしも可能。
問題は、ゲームのやり込みが足りなくて衣装もアクセもあまり揃ってない事ですが……

普通の撮影に関しては……どうなんだろう?
自分は撮影の為に出掛けるといった事はしないので、
室内でブログに載せるフィギュアや玩具の撮影には使ってみたのですが
フラッシュを焚かないと暗い、焚くと余計な影が出来るといった具合で
いまいち上手くいかず、この辺はまだ勉強が必要かなと感じています。



美希_LS465
Illust:なかな
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2013年02月12日

No.08 ねーよwwwP 「Nikon D3」

Pと言えるか微妙な感じの者ですがカメラ語りを。

写真を初めて10年近く経つが、その間35mm版から中版の645〜69と様々なカメラを使っており、
「どのカメラにしよう?」なんて迷いながら本文を書いている。

ニコンF3・S2・ハッセルSWC・マミヤプレスはいいカメラだが自分の撮影ジャンル(蝶の写真)
には不便、初めて買ったF100もあるが・・・・と迷ったあげく蝶の撮影屋として選んだのが
D3である。



Nikon D3



高校卒業までは蝶の採集をやっていたのだが、就職関係で時間が取れなくなり遠出の採集や、
標本の整理が出来なくなり、その不満を解消したのが写真であった。
珍種、美麗種でなくても、身近な種類に新たな発見や美しさを見出す事が出来、
すっかり写真撮影にのめり込んでしまった。

始めはコンデジで撮影していたのだが、だんだん本格的なカメラが欲しくなり
初任給でF100とタムロンの90mmを購入したのは懐かしい思い出である。
当時はベルビア100が常用フィルムで、感度の低さに撮影条件が限られブレの
写真を大量に量産して、月の現像代もそこそこしたと思う。

D3の発売までは一年ほどD2Hを使っていたが、ISO400位までが常用できる感度でそれ、
以降は厳しい感じだったので結局「ここ一番」な撮影はF100にベルビア100で行っていた。

APS-Cサイズセンサー機は広角をそのまま使えないので、あまり使う気になれずD200も
スルーして、そんな中入ったニュースがD3の発表であった。

1200万画素35mm版相当のセンサーに常用ISO6400と自分の求めているものが
すべて詰まったカメラであった。

ネックは60万円という価格であったが「出るかもしれないニコンフルサイズ機貯金」
と冬のボーナスがあったのでそこはクリアー。

予約はせず見かけたら買おうと思っていたが、気づいたらどこも品切れ。
横浜のYカメラで見かけるも、その時手持ちもない上にATMも使えず次の日に「まだ残っているだろうか?」
と朝一に出かけると、棚にあったD3の箱が無いっ!

自分「あの〜D3って在庫ありますか?」

店員「え〜と・・・ああ!キャンセルで一台ありますよ」

自分「くださいっ!」

現金で60万一括で払ってきました・・・・店員さんもびっくりしていましたねw
今思うと恐ろしいことである。
そんな訳で手に入ったD3であるが次の年の春から大活躍であった。

このカメラとの出会いは自分の写真を一変させた。

薄暗いブッシュの中のクロウメモドキで産卵するミヤマカラスシジミはISO3200でも鱗分が
ハッキリ確認出きる位鮮明な写真を撮影出来た。

梅雨の沖縄ではびしょ濡れになりながら蝶を追った、光量も少ない状況でISO2000でも破綻の
ない画質で記録してくた。
雨の中撮影しカメラもレンズもびしょ濡れだったが何の影響もなく動作をし確実な写真を残してくれた。

春のヤンバルの森の中、ハブの恐怖を感じながら探したリュウキュウウラボシシジミ。
蝶を見つけ歩き出した瞬間に足を滑らせ沢にカメラごと突っ込んでびしょびしょになったが
やはり動くカメラ。

今までフィルムでは撮影出来なかったシーンが楽々と撮影出来る。
そんなカメラに押されて北は北海道、南は沖縄まで様々な蝶を追った。

画素数主義な人が見れば1200万画素のコンデジにも劣るデジカメ、カメラ女子が見ればゴツイ可愛さの欠片もないカメラ、
だが自分にとっては信頼の出来る相棒なのである。

過酷な環境でも正確に動き、記録を行える。それが自分がカメラに求めている物である。
まぁフラグシップ機で撮影したいという見栄も有るがw(小声)

さて購入後5年以上の付き合いであったが、現在は後継機のD4に買い換えた。
やはり新しい物ほど良いと言うのがデジカメ寂しい所で、高感度も画質も向上しているので買い換えざる得ないのである。
あくまでもカメラは『蝶の撮影道具』として見ている。
フィルムなら昔のカメラでも今のフィルムを使えば遜色のない写真が撮れるのに・・・仕方ないね。

D4の初陣は日本最西端の与那国島。10月なのに炎天下の夏の空の下、南国の蝶を追った。
ニコンのカメラの良い所は、随所に新機能が追加されていても基本的なボタン等の配置が初級機からハイエンドまで
同じ所である。なので買い換えても説明書を読まずに使えるのも素晴らしい。
D3譲りの性能に助けられ多くの蝶との出会いを果たすことが出来た。

D4を使っているが、一番印象に残るカメラは?と聞かれたら
間違いなくD3と答えるであろう。それ位自分にとって衝撃的なカメラであった。


千早_D3.jpg
Illust:なかな
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2013年02月04日

編集雑記 その3 "CP+2013"

"Pと「このカメラ」"ですが、リアルお仕事と体調(主に目と肩)が芳しくない事もあって、
イラストの進みが悪くて更新が遅れております。申し訳ございません。

さて話は変わりますが、昨日はパシフィコ横浜までCP+2013見に行ってきました。

ちなみにCP+というのは毎年やっているカメラ関係の展示会。東京モーターショーとか東京ゲームショーのカメラ版と言えばいいのでしょうか。入場料は1000円ですがWebで事前登録すれば無料となかなか太っ腹だったりします。

とはいえ、そんな暇あったらイラスト描けよという話なんですが、
イラストの構図考えるにも何かしら刺激が欲しいなぁというわけで。
しかし、特にこれと言うほどの未発売の新製品の類でのお目当てはなかった事もあって、
なんでもっぱらコンパニオンのお姉さんばっかり撮ってた気もします(汗。

(ちなみに今回女の子はSIGMAが結構ツボでした。あとは2011に行った時と一緒の衣装だったとはいえPanasonicの衣装はいいものです。)

あとセミナー系でももっぱらSIGMAの所に張り付いてました。Merrill欲しい……でも買うお金ないんですけどね。

前回、朗読Pも書かれているようにDPシリーズは非常に癖のあるカメラですが、SIGMAブースのセミナー見に来る人はそこらへんは百も承知。

壇上のカメラマンも「簡単に綺麗な写真取りたいなら他のブースへ」とか
「青空とかピーカンはあんまり得意でない」とか割と率直に言っちゃうわけですが、
実は後ろの方ではSIGMAの社長さんが見ていたりするというw
そこらへんはSIGMAって実直だなぁと改めて感じる所。

その他、大きな量販店でもなかなか直接触れないようなマイナーな製品に触れたり、
直接メーカーの人と話したり出来たりするので、
機会があればこういう場に行ってみるのもいいのではないでしょうか。

IMG_5329.JPG
posted by なかなP at 06:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 編集雑記

2013年01月12日

No.07 朗読P 「SIGMA DP2x & DP1 Merrill」


初めてデジタルカメラという道具に触れたとき、その便利さに感動はしたものの、画質の面ではなかなか満足がいかない、という日々を長らく過ごしてきました。


自分の見たものとその場所の空気を余すところなく切り取りたい。色、感触、香りまで鮮明に感じられるような一枚を撮りたい。


ずっとそれを願い、いくつかのカメラを試してきて、でも叶わず、かといって一眼レフは高いし重すぎて使いたくない。そんなある種「無茶苦茶言うな」と怒られそうな悩みをずっと抱えていました。

そんなある日、一枚の写真に出会いました。たしか梅雨どきの雨露にしっとりと濡れたアジサイの写真だったように記憶していますが、見たときは驚きました。それはとても明瞭で鮮やかだったのです。そして、とてもとても自然な、そこに実際にあるような、見た目でした。かつて私が、そう撮りたいと願ってきたような。

花びらのくっきりとした像、わずかにグラデーションのかかった花の青さと葉の緑の彩り、水に濡れた植物の質感、滴に映りこんだ光のきらめき。今までの「デジタルカメラだとこのくらいの写りだろうな」という考えを一新させられる、そんな一枚でした。

撮影者によると、DP2xというカメラで撮ったとのこと。聞いたことのない型番でした。SIGMAというメーカも、当時の私は知りませんでした。でも、迷うことなく私はそのカメラを買いました。10分も悩んでいなかったように思います。


さて後日。いざカメラが届いて取り出してみると、まずはその小ささに感心しました。コンパクトカメラと大して変わらないサイズと軽すぎない重さ。私の小さめの手でも、もて余すことがありません。

一方で、次に電源を入れて思わず苦笑い。メニュー画面は、お世辞にも大手各社と比べて操作性が良いUIとはいえませんでした。また単焦点レンズなので、当然ズーム機能もなし。他社なら当たり前のようについている手振れ補正機能もなし。まるで「最高の一枚を撮らせてやる。だから、その他のものはいらないんだ」と言わんばかりの割り切り方。明らかに、初心者が手軽に使うカメラではありませんでした。使用者にある種の覚悟を、撮影するという行為と被写体に対して、真摯に向き合う誠実さを求めるように、私には感じられました。

でも、です。だけど、です。使ってみたい、使ってみせると強く思わせる抗いがたい魅力もまたこのカメラにはありました。


そんなこんなで、この日以降、普段何かを撮るときはDP2xと、その後新しく開発されたセンサーを採用した広角域のDP1 Merrillを使っています。

DP1 Merrillでは、前述したイマイチなメニューからUIの大幅な改善がなされ、また新しいセンサーがこれまで以上の写りを見せてくれます。とはいうものの、バッテリー1個で撮影できる枚数は100枚程度しかありません。相変わらず「写り最優先」なのだなあ、と半ばあきれながらも、メーカのその開発方針を私は信頼しています。

ところで、DP2xは、使いはじめてもう一年半ほどが過ぎましたが、歩留まり率は正直よくありません。私の未熟さによるところもありますが、10枚撮って、1枚成功していればいい方です。

ですが、このカメラは10枚撮って10枚とも80点を狙うような機種ではないのです。10枚撮って成功した1枚が120点や200点をたたき出すような、そんなカメラなのです。

だからこそ、撮影中ときに拗ねられ、無残にあしらわれても、使うことをやめられません。



真_DP2x.jpg
Illust:なかな
posted by なかなP at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | Pと「このカメラ」