2012年12月11日

No.02 ライムライトP 「Panasonic Lumix DMC-G1」


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ほっほっほ(挨拶)


今回取り上げるのは、Panasonic Lumix DMC-G1です。
マイクロフォーサーズシステム採用第一号機で名高いこいつも、気づけばG、GH、GFと機種展開しミラーレス一眼のメインストリームといっても過言ではありません。

そもそも、マイクロフォーサーズとはオリンパスが策定したフォーサーズシステムをミラーレス構造に最適化したもので、主にカメラマウントに変更点が集中しています。
フランジバック(レンズのマウント面から画像素子面の距離)を約半分にして、マウント外形も縮小することによって、カメラのボディ自体の軽量化・薄型化が可能になっています。
また、ミラーレスに必然的になるためライブビュー専用になるものの、動画撮影にも対応できるのが売り。
2012年現在、カメラメーカー各社が追随してミラーレス一眼をリリースし、市場でもシェアを広げてることを考えればDMC-G1はデジタル一眼時代のエポックメイキングと言える価値はあるんじゃあないでしょうか。


さて、最初G1が発表された時小さい一眼だなぁぐらいしか印象は全くなく、むしろDMC-L1の二の轍を……と思ったぐらい。
友人がとりあえず手に入れたというのを聞きつけ、触らせてもらうことに。
これが触ってみると、すごい面白い。

まず、想像以上に(一眼カメラとしては)軽くて小さい。
自分があまり手がでかくないというのもありますが、標準レンズつけて片手で振り回せるのには驚き。
作り自体は若干所有感には欠けるものの、しっかりしてるというのもある。

それにライブビューファインダーのお陰で、真夜中でもファインダーを覗いて撮れる。
絞りや露光時間に合わせてファインダーの映像もちゃんと変化するので、夜でもファインダーから目を離さずに写真が撮れるのは本当驚いた。
バリアングルの背面タッチパネルも相まって、割かし無茶なアングルでも結構平気で取れる。
いや、笑われるかもしれないけど、これがすごく画期的だったのよw

そして、レンズ。
ミラーレスになったことでバックフォーカスが短いレンズを採用できるようになったので、マウントアダプタを使っていろんなレンズを使えるという鬼のような仕様。
実際買った友人は、マウントアダプタを手に入れた瞬間中古レンズをひたすら漁り遊んでた模様。
フィルム時代のレンズがまだ安かったというのもあるんだろうけどw
皆考えることは同じのようで、マイクロフォーサーズ用のマウントアダプタは各種レンズに対応する制作され中古レンズ相場もそれなりに変わったw


後、いい意味で家電屋のカメラだなぁと思う操作性の良さ。
従来のカメラ触ってきた人にはちょっと抵抗あるかも知れないけど、コンデジで培ってきた所をうまく採用して初見でも案外使える。

サブカメラとして思い切り遊べるし、メーカーが言うように初心者向けというのも間違ってはいない。
パナソニックだから作れたカメラなんだろうなぁとしみじみと思う。


残念ながら買いたいなぁと思いつつ、経済的な理由で未だ手に入れることは叶っていません。
他メーカーもミラーレス一眼に手を出し始めたので、この先どうなるかは分かりませんが新品で最新機種買えるといいなぁ。
ようやく、マイクロフォーサーズ用レンズも揃って来ましたし、HD動画撮影対応レンズも出てるので、まだまだ面白いことになりそうです。
デジタル全盛のこのご時世にあって、フィルム一眼が機械としてロマンを抱えてるとしたら、DMC-G1(と後継機種)はデジタルガジェットとしての最先端であるのは間違いないかと。


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Illust :なかな
posted by なかなP at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | Pと「このカメラ」

2012年12月07日

No.01 内科部長(循環器)さん 「Rollei 35 (ローライ35)」

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Pじゃなくてブロガー兼広告クラスタでゴメンナサイ。

1967年にドイツのローライ社から発売された35mmフィルム用のカメラです。
カール・ツァイスのテッサーレンズなど一流のパーツを驚異的なコンパクトボディーに押し込んだ、当時としては全く新しいコンセプトの製品でした。
レンズは特徴的な沈胴式のものですが、距離計がなく目測でピントを合わせなくてはならないなど、どちらかと言えば、カメラをよくわかった人のためのセカンドカメラの趣がありました。発売当時はかなり高額で、高級なカメラであったようです。

小学生時代の私は写真家だった祖父に手渡され、このカメラでよく写真をとりました。子供心にもこのカメラの精巧なメカニズムが大好きでした。いまにしてみれば、かなりとんでもないことをしていたものだと思います。

祖父は大阪の裕福な縮緬問屋の跡取り息子として生まれましたが、かなりの放蕩息子だったようです。戦後は放蕩もたたったのか店も傾き、晩年は京都でDPE屋兼写真家として生計を立てていました。いまにして思えば、その時代でも持っていたカメラはリンホフやライカ、ハッセルブラッドにこのローライ35とドイツ製の高級機ばかりで、いかにも祖父らしい選択でありました。

祖父が死んだ後、このローライ35は形見分けとしてわが家にやってきました。
リンホフやライカでなかった理由はよくわかりませんが、私としては一番慣れ親しんだカメラだったのでうれしかった記憶があります。もう何年もさわっていませんが、いまも実家のどこかにあると思います。

私はいまでも大柄な一眼レフよりコンパクトカメラが好きです。だから最近発売になったSONYのRX1などは欲しくてたまりません。ひょっとしたら、そうした好みの原因には、私のカメラ体験の原点にこのカメラがあるからかもしれません。

もうフィルムカメラの時代でもなく、機械というよりはむしろ電子機器の一つになったデジタルカメラですが、このカメラの優れたコンセプトは時を超えて、最新のコンパクトデジタルカメラの中にも生きているように思えるのです。


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Illust :なかな
posted by なかなP at 03:58| Comment(0) | TrackBack(0) | Pと「このカメラ」