2013年02月12日

No.08 ねーよwwwP 「Nikon D3」

Pと言えるか微妙な感じの者ですがカメラ語りを。

写真を初めて10年近く経つが、その間35mm版から中版の645〜69と様々なカメラを使っており、
「どのカメラにしよう?」なんて迷いながら本文を書いている。

ニコンF3・S2・ハッセルSWC・マミヤプレスはいいカメラだが自分の撮影ジャンル(蝶の写真)
には不便、初めて買ったF100もあるが・・・・と迷ったあげく蝶の撮影屋として選んだのが
D3である。



Nikon D3



高校卒業までは蝶の採集をやっていたのだが、就職関係で時間が取れなくなり遠出の採集や、
標本の整理が出来なくなり、その不満を解消したのが写真であった。
珍種、美麗種でなくても、身近な種類に新たな発見や美しさを見出す事が出来、
すっかり写真撮影にのめり込んでしまった。

始めはコンデジで撮影していたのだが、だんだん本格的なカメラが欲しくなり
初任給でF100とタムロンの90mmを購入したのは懐かしい思い出である。
当時はベルビア100が常用フィルムで、感度の低さに撮影条件が限られブレの
写真を大量に量産して、月の現像代もそこそこしたと思う。

D3の発売までは一年ほどD2Hを使っていたが、ISO400位までが常用できる感度でそれ、
以降は厳しい感じだったので結局「ここ一番」な撮影はF100にベルビア100で行っていた。

APS-Cサイズセンサー機は広角をそのまま使えないので、あまり使う気になれずD200も
スルーして、そんな中入ったニュースがD3の発表であった。

1200万画素35mm版相当のセンサーに常用ISO6400と自分の求めているものが
すべて詰まったカメラであった。

ネックは60万円という価格であったが「出るかもしれないニコンフルサイズ機貯金」
と冬のボーナスがあったのでそこはクリアー。

予約はせず見かけたら買おうと思っていたが、気づいたらどこも品切れ。
横浜のYカメラで見かけるも、その時手持ちもない上にATMも使えず次の日に「まだ残っているだろうか?」
と朝一に出かけると、棚にあったD3の箱が無いっ!

自分「あの〜D3って在庫ありますか?」

店員「え〜と・・・ああ!キャンセルで一台ありますよ」

自分「くださいっ!」

現金で60万一括で払ってきました・・・・店員さんもびっくりしていましたねw
今思うと恐ろしいことである。
そんな訳で手に入ったD3であるが次の年の春から大活躍であった。

このカメラとの出会いは自分の写真を一変させた。

薄暗いブッシュの中のクロウメモドキで産卵するミヤマカラスシジミはISO3200でも鱗分が
ハッキリ確認出きる位鮮明な写真を撮影出来た。

梅雨の沖縄ではびしょ濡れになりながら蝶を追った、光量も少ない状況でISO2000でも破綻の
ない画質で記録してくた。
雨の中撮影しカメラもレンズもびしょ濡れだったが何の影響もなく動作をし確実な写真を残してくれた。

春のヤンバルの森の中、ハブの恐怖を感じながら探したリュウキュウウラボシシジミ。
蝶を見つけ歩き出した瞬間に足を滑らせ沢にカメラごと突っ込んでびしょびしょになったが
やはり動くカメラ。

今までフィルムでは撮影出来なかったシーンが楽々と撮影出来る。
そんなカメラに押されて北は北海道、南は沖縄まで様々な蝶を追った。

画素数主義な人が見れば1200万画素のコンデジにも劣るデジカメ、カメラ女子が見ればゴツイ可愛さの欠片もないカメラ、
だが自分にとっては信頼の出来る相棒なのである。

過酷な環境でも正確に動き、記録を行える。それが自分がカメラに求めている物である。
まぁフラグシップ機で撮影したいという見栄も有るがw(小声)

さて購入後5年以上の付き合いであったが、現在は後継機のD4に買い換えた。
やはり新しい物ほど良いと言うのがデジカメ寂しい所で、高感度も画質も向上しているので買い換えざる得ないのである。
あくまでもカメラは『蝶の撮影道具』として見ている。
フィルムなら昔のカメラでも今のフィルムを使えば遜色のない写真が撮れるのに・・・仕方ないね。

D4の初陣は日本最西端の与那国島。10月なのに炎天下の夏の空の下、南国の蝶を追った。
ニコンのカメラの良い所は、随所に新機能が追加されていても基本的なボタン等の配置が初級機からハイエンドまで
同じ所である。なので買い換えても説明書を読まずに使えるのも素晴らしい。
D3譲りの性能に助けられ多くの蝶との出会いを果たすことが出来た。

D4を使っているが、一番印象に残るカメラは?と聞かれたら
間違いなくD3と答えるであろう。それ位自分にとって衝撃的なカメラであった。


千早_D3.jpg
Illust:なかな
posted by なかなP at 02:11| Comment(0) | TrackBack(0) | Pと「このカメラ」
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