P引退した身ですがw。
ごくごく簡単に説明すると、スウェーデンの正方形の写真が撮れるカメラです。正方形の写真が撮れるんです。そこが重要なんです。
学生時代、私は顕微鏡で撮った写真を毎日毎日、現像・プリントしていまして「写真=めんどくさい作業」でした。そこに友人が色々な写真関係の本を持ってきてくれまして「せっかく現像やプリントできるんだから楽しもうよ!」と趣味の写真の世界に引っ張ってくれたんです。その中のどの本のどの写真を観てだったかは覚えていませんが、正方形の写真に何かピンとくるものがありました。となると、使えるカメラはかなり限定されてくる。その選択肢の中で私が選んだのがこのカメラでした。色々な理由はありましたが、一番の理由は無駄のないすっきりした外観に惚れたからです。
まぁでも学生がちょっとバイトしたところで買えるようなものではなく、中古で手に入れたのが働きだしてからのことです。それからは出勤前に時間を作って撮影して休みの日にレンタル暗室に篭るという毎日でした。買い物ついでに家の近所を撮影したり、わざわざ電車に乗って海に出かけたり。重たいし、フィルムもかさばる(1本で12枚しか撮影できない)のにそれでも常に自分の横にこのカメラがありました。ほんとよっぽど惚れ込んでいたんでしょうね、このカメラに。
初めはきっちり12枚撮影できていたフィルムバックも使ってるうちにガタがきていつの間にか11枚しか撮影できなくなり、シャッターの修理も何度出したことか・・・。いったいどれだけ撮影したのかも覚えていませんが、ダンボール数箱にぎっしり詰まったネガは残っています。
転勤で手軽に使える暗室がなくなったことで、私は写真から遠ざかりました。写真をはっきりと趣味としていた期間は8年間ほどだったと思います。その間、他にもいろんなカメラは使いましたが、このカメラが一番最後に手元に残っていました。それからもしばらくは持っていたのですが・・・いつの間にか箱○やキャプチャー機器、編集ソフトやらに変わっていましたw。
ニコマスでPVを作り始めてからも、どこかこのカメラで撮れる写真が心の隅にあったんだと思います。ずっと私は画面の隅から隅まで線のシャープなPVを作りたいと思っていたところがありました。ですが、この最後の半年位は柔らかな質感のPVが作りたいと思うようになり、実際そのようなPVに仕上げていました。今私がまたこのカメラを手にしたらどういった写真を撮るんだろうか?焼くのだろうか?と自分のことながら気になったりします。
Illust:なかな
2012年12月12日
2012年12月11日
No.02 ライムライトP 「Panasonic Lumix DMC-G1」
ほっほっほ(挨拶)
今回取り上げるのは、Panasonic Lumix DMC-G1です。
マイクロフォーサーズシステム採用第一号機で名高いこいつも、気づけばG、GH、GFと機種展開しミラーレス一眼のメインストリームといっても過言ではありません。
そもそも、マイクロフォーサーズとはオリンパスが策定したフォーサーズシステムをミラーレス構造に最適化したもので、主にカメラマウントに変更点が集中しています。
フランジバック(レンズのマウント面から画像素子面の距離)を約半分にして、マウント外形も縮小することによって、カメラのボディ自体の軽量化・薄型化が可能になっています。
また、ミラーレスに必然的になるためライブビュー専用になるものの、動画撮影にも対応できるのが売り。
2012年現在、カメラメーカー各社が追随してミラーレス一眼をリリースし、市場でもシェアを広げてることを考えればDMC-G1はデジタル一眼時代のエポックメイキングと言える価値はあるんじゃあないでしょうか。
さて、最初G1が発表された時小さい一眼だなぁぐらいしか印象は全くなく、むしろDMC-L1の二の轍を……と思ったぐらい。
友人がとりあえず手に入れたというのを聞きつけ、触らせてもらうことに。
これが触ってみると、すごい面白い。
まず、想像以上に(一眼カメラとしては)軽くて小さい。
自分があまり手がでかくないというのもありますが、標準レンズつけて片手で振り回せるのには驚き。
作り自体は若干所有感には欠けるものの、しっかりしてるというのもある。
それにライブビューファインダーのお陰で、真夜中でもファインダーを覗いて撮れる。
絞りや露光時間に合わせてファインダーの映像もちゃんと変化するので、夜でもファインダーから目を離さずに写真が撮れるのは本当驚いた。
バリアングルの背面タッチパネルも相まって、割かし無茶なアングルでも結構平気で取れる。
いや、笑われるかもしれないけど、これがすごく画期的だったのよw
そして、レンズ。
ミラーレスになったことでバックフォーカスが短いレンズを採用できるようになったので、マウントアダプタを使っていろんなレンズを使えるという鬼のような仕様。
実際買った友人は、マウントアダプタを手に入れた瞬間中古レンズをひたすら漁り遊んでた模様。
フィルム時代のレンズがまだ安かったというのもあるんだろうけどw
皆考えることは同じのようで、マイクロフォーサーズ用のマウントアダプタは各種レンズに対応する制作され中古レンズ相場もそれなりに変わったw
後、いい意味で家電屋のカメラだなぁと思う操作性の良さ。
従来のカメラ触ってきた人にはちょっと抵抗あるかも知れないけど、コンデジで培ってきた所をうまく採用して初見でも案外使える。
サブカメラとして思い切り遊べるし、メーカーが言うように初心者向けというのも間違ってはいない。
パナソニックだから作れたカメラなんだろうなぁとしみじみと思う。
残念ながら買いたいなぁと思いつつ、経済的な理由で未だ手に入れることは叶っていません。
他メーカーもミラーレス一眼に手を出し始めたので、この先どうなるかは分かりませんが新品で最新機種買えるといいなぁ。
ようやく、マイクロフォーサーズ用レンズも揃って来ましたし、HD動画撮影対応レンズも出てるので、まだまだ面白いことになりそうです。
デジタル全盛のこのご時世にあって、フィルム一眼が機械としてロマンを抱えてるとしたら、DMC-G1(と後継機種)はデジタルガジェットとしての最先端であるのは間違いないかと。
Illust :なかな
2012年12月07日
No.01 内科部長(循環器)さん 「Rollei 35 (ローライ35)」
Pじゃなくてブロガー兼広告クラスタでゴメンナサイ。
1967年にドイツのローライ社から発売された35mmフィルム用のカメラです。
カール・ツァイスのテッサーレンズなど一流のパーツを驚異的なコンパクトボディーに押し込んだ、当時としては全く新しいコンセプトの製品でした。
レンズは特徴的な沈胴式のものですが、距離計がなく目測でピントを合わせなくてはならないなど、どちらかと言えば、カメラをよくわかった人のためのセカンドカメラの趣がありました。発売当時はかなり高額で、高級なカメラであったようです。
小学生時代の私は写真家だった祖父に手渡され、このカメラでよく写真をとりました。子供心にもこのカメラの精巧なメカニズムが大好きでした。いまにしてみれば、かなりとんでもないことをしていたものだと思います。
祖父は大阪の裕福な縮緬問屋の跡取り息子として生まれましたが、かなりの放蕩息子だったようです。戦後は放蕩もたたったのか店も傾き、晩年は京都でDPE屋兼写真家として生計を立てていました。いまにして思えば、その時代でも持っていたカメラはリンホフやライカ、ハッセルブラッドにこのローライ35とドイツ製の高級機ばかりで、いかにも祖父らしい選択でありました。
祖父が死んだ後、このローライ35は形見分けとしてわが家にやってきました。
リンホフやライカでなかった理由はよくわかりませんが、私としては一番慣れ親しんだカメラだったのでうれしかった記憶があります。もう何年もさわっていませんが、いまも実家のどこかにあると思います。
私はいまでも大柄な一眼レフよりコンパクトカメラが好きです。だから最近発売になったSONYのRX1などは欲しくてたまりません。ひょっとしたら、そうした好みの原因には、私のカメラ体験の原点にこのカメラがあるからかもしれません。
もうフィルムカメラの時代でもなく、機械というよりはむしろ電子機器の一つになったデジタルカメラですが、このカメラの優れたコンセプトは時を超えて、最新のコンパクトデジタルカメラの中にも生きているように思えるのです。
Illust :なかな
2012年12月05日
Pと「このカメラ」について
このblogはアゥPの "Pと「この一枚」" のパクリリスペクトとして、前述の企画の「カメラ版」をやろうという非常にニッチな企画です。
つまり、ニコマスが好きなプロデューサーに一台のカメラについてコラムとして語ってもらおうと言うものです。
・ニコマスが好きなプロデューサーなら寄稿は大歓迎です。
・カメラも銀塩、デジカメ、トイカメ、一眼等問いません。
・コラムの内容についてもそのカメラについての事なら自由です。
・そのカメラやカメラで撮った写真の添付もある程度対応可能です。
・カメラのかぶりも気にしなくてOK。
もし寄稿して頂ける方がいらっしゃいましたら、
なかなP(Twitter、Pixiv)に連絡をお願いいたします。
また、しばらくの間はこちらのエントリのコメント欄での連絡も受け付けております。
コメント欄での連絡の際は折り返しの連絡用にメールアドレスの記入をお願い致します。
あなたのカメラへの想い、お待ちしております。
※現在の所、寄稿していただくと私の描いた微妙なイラスト(基本落書きになると思います)がついてきます。
寄稿の集まり具合や私のリアル事情にも左右されるので必ず描けるとはお約束できないのですが、希望アイドル(一人)があれば寄稿時にお知らせください。また、イラスト描くのに時間を頂く関係上、掲載まで日にちを頂く場合があります。
つまり、ニコマスが好きなプロデューサーに一台のカメラについてコラムとして語ってもらおうと言うものです。
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・カメラも銀塩、デジカメ、トイカメ、一眼等問いません。
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・そのカメラやカメラで撮った写真の添付もある程度対応可能です。
・カメラのかぶりも気にしなくてOK。
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posted by なかなP at 00:53| Comment(0)
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